豚骨ラーメンにキクラゲ、チャーシュー、青ネギ、そして奥にあるのはワンタンです。本日のレポートは博多ワンタンメンです。
2012年9月15日、草津の国道1号沿いに大型のラーメン店が開業しました。名前は「博多ラーメン食堂 こちゃ麺亭」。こちらのお店は、
博多ラーメンの「一風堂」がプロデュースするラーメン店なのです。「一風堂」が滋賀県に来るらしいという噂は聞いてました。しかしフタを開けてみたら新ブランドでの出店でした。
「一風堂」は福岡県博多市に本店がある「博多ラーメン」の店で、日本各地にチェーン店があります。きれいな店内、落ち着いた雰囲気で女性でも入れるおしゃれなラーメン店。お値段は高めですが、いつも行列ができており、デートにも使える店としてカップルでも入れる、そんなラーメン店です。あっさり系の「白丸元味」と、こってり感を加えた「赤丸新味」の2種類のスープが特徴。
しかし滋賀にできたのは「一風堂」ではなくて「博多ラーメン食堂 こちゃ麺亭」です。
店の外観は、赤と白の2色使い、大変インパクトがあります。中央の「塔」は2階や3階があるのではなくて、看板です。左右対称なスタイルは、山小屋風というのか、なに風というのか、いずれにしても目立ちます。
場所は南草津。道路わきにも看板がありますし、駐車スペースもたっぷりあります。
ワンタンメン・690円(2012年9月18日)
大変な人気でお客さんがいっぱいです。店の前と店内で並んで待ちました。その間にメニュー表を渡されるのでオーダーを選びます。
いつもレポートでは基本を選ぶようにしていますので、「博多ラーメン 580円」を注文するつもりでしたが、その横の「ワンタンメン 690円」が気になり、こちらを注文しました。
なぜか関西では「ワンタンメン」は珍しいです。あまりメニューに載せている店を見かけません。関東ではトッピングとして普通にありますし、九州でも「ワンタンメン」は珍しくないようなんですが。
なお「一風堂」は同じメニューでも地域で値段を変えていますが、関西エリアでは、白丸は750円、赤丸は800円です。それに比べると「こちゃ麺亭」の値段設定は、かなりお安くなっています。南草津はラーメン激戦地です。ラーメンの値段が750円スタートだと、やっぱりちょっと敷居が高いです。「一風堂」そのものではなく新ブランドでの出店だったのは、そのあたりの戦略もあるのでしょう。
スープ
塩味の効いた、こってり豚骨スープです。写真で分かりますように背脂のような脂が全体に分散し、一風堂の上品なスープとは異なる、荒々しいスープとなっています。
下にリンクを示しておきましたが「こちゃ麺亭」のフェイスブックページに、「元祖博多ラーメン(零)を基に九州ラーメンのベースに戻ったスープ」との記載があります。
「元祖博多ラーメン(零)」とは、「一風堂店主河原成美、修行時代の味」だそうで、今年の夏、期間限定で一風堂で出されていました。
レポーターはたまたま「元祖博多ラーメン(零)」を食べておりました。デジャブでした。ラーメン鉢は同じ雷紋のものです。
麺
麺は芯を感じる固麺仕上げ。細麺で小麦感があります。量もそこそこあり、必ず替え玉が必要ということはないですが、皆さん替え玉していましたね。博多ラーメンで「替え玉」するのは、単に量の問題じゃなくイベント体験ですものね。
トッピング
ワンタンは5個、普通のワンタンでした。
チャーシューは2枚で、塩味がきつめのもの。キクラゲ、ネギ。
他
「こちゃ麺亭」はラーメン専門店ではなく、博多チャンポン、焼き飯、ひとくち餃子もお勧め。
「博多にある街の食堂」ということで「博多ラーメン食堂 こちゃ麺亭」とのネーミングです。
ちなみに一風堂(
株式会社力の源カンパニー)には、
「ハカタノチカラ」という博多チャンポン専門のブランドもあります。ですから、チャンポンも、とても期待できます。
トッピングに関する話題で追加なんですが、テーブルの上には、紅しょうが、辛子高菜はありました。が、一風堂の名物の「辛もやし」はありませんでした(残念)。ごま、ニンニク(&クラッシャー)は用意されています。
気になったのはウスターソースです。メンチカツやコロッケ用なのはわかりますが、それにしては大きい市販のボトルが、そのままドーンと置かれています。
ところが謎が解けたんです。
隣に座っていたお客さんが、博多チャンポンを注文されていたんですが、やってきた博多チャンポンに、なにげにウスターソースを、ドバッとかけたのです。「えっ」と思いましたが、そういえば以前どこかで「九州ではチャンポンにウスターソースをかける(人もいる)」という話を、読んだことがあるのを思い出しました。この方も九州からのドライバーだったんでしょう。
近江のちゃんぽんは酢、九州のチャンポンはウスターソース・・・ですか。
しかし考えてみたら、煮て作る近江ちゃんぽんと異なり、九州のチャンポンは調理の前半はずっと「炒め料理」ですからソースが合うかも知れません。
メニュー
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食べたスタッフの好み度:★★★★☆ 4.0
食べたスタッフの満足度:★★★☆☆ 3.9
★営業時間
11:00~24:00(月~土)、11:00~23:00(日祝)
★定休日
なし(年末年始のみ)
★所在地
滋賀県草津市東矢倉2-5-41
★電話
077-569-4811
★公式webサイト
http://www.kochamen-tei.com/
★公式facebookページ
http://www.facebook.com/kochamentei